8日午前11時40分ごろ、北海道上富良野町の道道で、ツール・ド・北海道に出場していた中央大学の学生、五十嵐洸太さん(21)が、対向車線を走行してきた旭川市の会社員、男性(63)の運転する乗用車と衝突しました。
五十嵐さんは9日に亡くなってしまったのですが今回の事故の原因は一体何だったのでしょうか?
ツールド北海道の事故はなぜ?理由は?
事故があった場所は、片側1車線の山間路でした。事故当時、下り坂の車線は警察が通行止めにしていました。しかし、対向車線は主催者が自主的に警備して車が走ってこないよう規制していました。
しかし車を運転していた男性は道道に侵入していました。
ツールド北海道のような大規模な自転車レースが行われていることや、その際に交通規制が行われることを知らなかった可能性もあります。
選手が対向車線に出たのは、前の集団を追い抜こうとしたためと考えられます。
事故のあったコースは、上り坂の車線が通行止めにされていました。
下り坂の車線を走行する選手は、対向車線に車両が進入する可能性がありました。
しかし、選手は、前を走っていた集団を追い抜こうとした際に、対向車線にはみ出し、前から来た車と正面衝突したと考えられます
事故現場はどこ?
事故現場は、北海道上川郡上富良野町の道道1140号線沿い、吹上温泉と十勝岳温泉を過ぎてカーブに差し掛かる幅員7・3メートルの下り坂でした。
2019年大会でも使用したコースだったそうです。
このコースは、片側1車線の山間路で、視界が遮られることが多く、
交通規制の看板が見えづらい場所です。
運営は事前に反対車線に注意するように選手に説明していた
事故のあったコースは、下り坂の車線が警察によって通行止めにされ、対向車線は主催者によって自主的に警備されていました。
そのため、選手は、下り坂の車線を走行する際には、対向車線に車両が進入する可能性があることを認識していなければなりませんでした。
また、選手は、スタート前にコースの安全に関する説明を受けています。
この説明の中で、片道走行のルールや、対向車線に車両が進入する可能性があることなどが伝えられていたと考えられます。
しかし、事故の原因は、乗用車の運転手が交通規制を認識していなかったことであるため、選手がルールを認識していたとしても、事故を防ぐことができたとは限りません。
過去には大きな事故はなかった
過去には、落車や接触などの事故はありました。
しかし、選手が死亡するような事故は、今回が初めてです。
2023年のツールド北海道は、事故を受けて、多くの人が悲しみ、ショックを受けました。
今後は、このような事故が二度と起こらないよう、関係者が再発防止策を検討していく必要があります。
ツールド北海道とは?
ツールド北海道は、北海道の各地を走る、世界最大級のサイクリングイベントです。プロの選手や一般の皆様も参加して、北海道の自然を楽しみながら、速さを競い合います。
長さは約700キロメートルあり、北海道の山々や海岸線など、変化に富んだコースを、プロの選手は速さを競い合いながら走ります。一般の皆様は、コースの一部を走るイベントに参加することができます。
イベント中止に関しての世間の声
- 「ツールド北海道が中止になって、とても残念です。毎年楽しみにしていたので、とてもショックです。」
- 「事故のことは知っていましたが、ツールド北海道の中止は本当にショックです。選手の家族や関係者に、心からお悔やみ申し上げます。」
- 「ツールド北海道は、北海道の魅力を世界に発信するイベントです。中止になって、北海道のPRに大きな影響が出ると思います。」
- 「ツールド北海道は、北海道の多くの人に元気を与えてくれるイベントです。中止になって、北海道の活気が失われると思います。」