2019年12月12日に浜松市の保育園に努める保育士18人(栄養士含む)が一斉に退職届を出した件…
園児たちや保護者は混乱してしまいますよね…
その後の経営や通っている園児たちはどうなるのかが気になります。
現在の状況について調査しました。
Contents
メロディー保育園の園長や専務からのパワハラ疑惑
退職届を提出した保育士たちは日常的にパワハラ、セクハラを繰り返されていたようです。
内容を抜粋すると
- 園児や保護者の前で罵倒
- 専務(園長の旦那)からセクハラ
- 日常的な人格否定を感じさせる発言
- 保護者へも『あなたのような親が悪い』のような発言
- ブログ用にインスタ映えする指導の仕方を強要される
これらの内容からしても、以後ごちの良い職場ではなかったことと思われます。
一斉退職で『園児や保護者はどうなるの?』という疑問はありますが、気持ちを察すれば今年中に職員たちは自身の環境をどうしても変えたかったことと想像します。

現在の浜松市の見解は…
このまま保育士たちが退職してしまう場合は『運営停止』と考えられているようです。
新しい保育士が運よく集まったとしても、業務内容や園長、専務の対応が改善されないですよね。

メロディー保育園の保育士の告発文内容とは
こちらは保護者に配られた書類の様です。
保護者の立場からすれば、仕事がある方が利用されているので困惑するのは当たり前…
28日以降に保育士が本当にいなくなってしまったら、仕事に影響が出る保護者の方が大半でしょうね。
メロディー保育園18人の退職でどれくらいの子供たちに影響があるか

0歳から5歳までの子供たちが約140人以上利用しているようです。
保育士が1人あたりで何人の保育が可能か
- 0歳児 →3人につき1人以上
- 1、2歳児 →6人につき1人以上
- 3歳児 →20人に1人以上
- 4、5歳児 →30人に一人以上
現在、メロディー保育園では140人ほどの保育を受け入れており園長は
17人の保育士がいないと経営が困難と語っていたので、140人ほとんどの園児に影響があると思われます。
学年ごとに見られる人数が違いますがまず4,5歳児30人の園児を一人の保育士が見ているということはないでしょうから、一人で見られる人数が小さい0歳児などにしわ寄せが来ないかと心配です。
メロディー保育園の園児や保護者の手立ては…

今回の件で保育士たちが一斉に提出しているのが『退職届』であることから、離職の意志は固いと思われます。(『退職願』なら経営側が却下できる可能性はありますが…)
28日に退職をされるとの内容なので、明日から『通えません』とはならないものの、保護者にとっては
- 本当に通えなくなるのか
- 通えない場合、こどもを誰が見るか、その間の仕事はどうするか
- 保育士を直ちに採用するのか
- 違う園の手続きが必要か
など、保護者としてはすぐに対応していきたいですよね。
心情としては通わせたくないという保護者も出てくるでしょう…
現在の対応は
今後の運営は決まってないらしく、市が保育園に対して保護者説明会をするように求めているようです。
園長は今回のことを
「事態を重く受け止めています。子どもたちや保護者が困らないよう、これからも一緒に働いてもらえないか話し合いを続けていくつもりです」
と話しているようです。

メロディー保育園の今後を過去の事例から考える

わずか2週間ほど前に世田谷の保育園が閉園することになったが、保育士たちが園児や保護者を思い『自主営業』に踏み切ったことに対し、保育や介護の労働相談を行っている『ユニオン』の協力によって現在も開かれている状態だそうです。
現場の保育士たちは、無責任な経営の結果、園に通っている子どもたちや保護者に大きな不利益が出てしまうことに心を痛めていました。そこで、保育士たちは保護者と協議をし、子どもたちと保護者を守るために、当面のあいだ園を自主的に運営することを決めました。
引用元:http://kaigohoiku-u.com/report/setagaya-hoikuen-zisyuunnei/
今回メロディー保育園の保育士の皆さんも退職届を出すまでに、かなり悩まれたでしょうから、その決意が変わるかどうかはわかりません。
しかしもしかすれば…メロディー保育園復活への道は残されているかもしれません。

まとめ
2019年10月から幼児教育無償化になり、もっと働きたい人も増えている中で保育士の負担はより大きいものになっていると思います。
人の命を預かる保育士の環境をまず整えてあげてほしいなと心から思いました。
そしてメロディー保育園に通っている園児や保護者の方にとって安心感のある保育園として生まれ変えあっていただけたらと思いました。