この記事では、僧侶から性暴力と恫喝を受けたと主張する尼僧、叡敦さんの勇気ある戦いについて語ります。彼女はその加害者とされる僧侶、そして彼を援助したとされる大僧正の僧籍剝奪を求めています。
四国の寺（天台宗）の性被害はどこで起きた？
この記事には、事件が起きた寺院の具体的な名前や場所についての情報は提供されていません。そのため、特定の寺院を特定することはできません。この情報が含まれていない理由は、プライバシーの保護や法的な要因など、さまざまな可能性が考えられます。
しかし、ニュースサイトではモザイクがかかっていましたが、お寺の画像が公開されていました。
四国には88の寺院があり、これらはすべて四国八十八箇所と呼ばれる巡礼路の一部を形成しています。しかし、これらの寺院のすべてが天台宗に属しているわけではありません。具体的な数は公には明らかにされていません。
性加害の50代の僧侶は誰？
この記事では、具体的な名前や顔は明らかにされていないが、性暴力を加えたとされる僧侶についていくつかの情報がわかっています。彼は50代であり、被害を受けたと主張する尼僧から被害届を出されています。
一度、外部の支援団体の援助を得て寺から離れたものの、その後の2019年に住職に対して刑事告訴を行いました。しかし、これが不起訴となる結果となりました。その後、再び寺に戻り、生活を送ることになりましたが、家族によって引き取られた後、心的外傷後ストレス障害（PTSD）の診断を受け、現在は通院治療を受けているとのことです。
念書による誓約とその後の経緯
叡敦さんは、寺に戻る際に、以前の被害を認めさせるため、男性僧侶に念書を書かせました。この念書には、僧侶が性的な行為、暴力、恫喝などを再び行わないこと、また人格を否定するような行動を控えることが誓約されていました。さらに、この約束を破った場合、僧侶は自身の僧籍を剥奪されることに同意したと書かれていました。
叡敦さんの体験
叡敦さんは2009年から約14年にわたり、僧侶から性行為を強要され、恫喝や暴力により心理的に監禁されたと主張しています。これは、母の供養を頼むために訪れた大僧正から、その僧侶を一番弟子として紹介され、その寺への参拝を指示されたことがきっかけだったとされます。
大僧正の役割
大僧正は僧の最高位で、現在6人しかいない比叡山での千日回峰行を満行した「北嶺大行満大阿闍梨」の一人です。叡敦さんは、僧侶からの被害を大僧正に相談したが、そのたびに僧侶に従うよう指示されたと訴えており、大僧正は僧侶の行為を助長し、被害を隠蔽し続けたと非難しています。
天台宗の対応
一方、僧侶と大僧正は、それぞれ「いまは申し上げられることはない」、「事実かどうかも申し上げられない」とコメント。天台宗務庁は「対応を協議している」としています。叡敦さんは、僧侶の行為を強姦罪などで警察に告訴したが、不起訴処分となりました。
天台宗は、中国の僧である智顗が開いたとされる仏教の宗派の一つで、その教えは日本では最澄により伝えられました。日本の天台宗は比叡山延暦寺を総本山とし、全国に約4000の末寺を持つ大宗派です。重視する教えは「一切衆生悉有仏性」で、すべての生き物に仏となる可能性があるとされています。
まとめ
この事件は、宗教組織内での権力構造と、その権力を背景にした性暴力問題を浮き彫りにしています。真実を見つけ、正義を追求するためには、組織の内部だけでなく、社会全体が関与しなければならない重要な問題です。
